土
8月9日 火曜日
暑い アツい 熱い あつい
何をやっても 暑い。
そんな日の午後
緑の井戸端の
草を
刈る。
日本のどこかでは
雨に打たれ
雨に流され
土も家も失った人が いる。
耕そうとしていた
田畑を失った人が いる。
悲しみにある人に
寄り添う とか
その気持ちがわかる なんて
そんな そんな
たいしたことは わたしにはきっとできない。
わたしには
そんな力は ない。
だから
わたしは
わたしのできることをして
その方たちのことを想うことにした。
カマで草を 刈る。
土の熱さ
草の匂い
腕と手のひらに感じる自然の力。
耕そうとして畑を失った人の気持ちを
土から感じてみた。
これは
瓜だ。
ふうっと
大きく息をはいた時に
瓜を見つけた。
見上げた空は 夏の色だった。